[疾駆する両者の距離は瞬く間に迫り、”リンゴ”が繰り出すであろうハルバートの軌跡のをギリギリ躱してカウンターの食いつきに持ち込むべく、わずかに肩に捻りをいれた瞬間、命じる声と名が叩き付けられる。] ── ッ ! (――ヴォルフがいい。 ヴォルフレイムを短くして、ヴォルフ。 おれはこれから、おまえのことをヴォルフって呼ぶことにする。)[首輪を引っ張られたように、動きが固まった。*]