[クララが問いに答えるには長い間があった>>43。
長い時間、彼女が何を考えているかは解らなかったが……
何か彼女にも思うところがあるのだろう、と。
そして帰ってきたのは短い返事。
彼女の言葉に導かれるように、海を見る]
……まあ、珍しいやな。大荒れの海ってのもよ。
[大荒れの海を見るのが好きという者も少ないではない。
彼女がそうだというのは意外ではあったが、結構人間はそういうものだし、それ以上、触れずに]
…………そーいや嬢ちゃんも、大陸の出……だよな、確か。
[昨日今日と、大陸に居た頃のことを思い出すことが多い。
彼女は自分に対し、妙な態度を取ることがたまにある。
大陸の出ということは、場合によっては……
お尋ね者として貼りだされた「カイ・エーベルト」と結び付けているのやもと。思わないでもないのだが……]