……何っ!?[剣が放たれたことに気づいたのは、頬を風圧が撫でてからのことだった。予想外の動きに出遅れた腕は、飛び行くそれに触れることも叶わない。] っ、ギィ!!![思わず、死ぬはずだった日以来呼ばなかった彼の名を叫び、バルコニーを仰ぎ見た。]