[寝起きの天使とは、こんなに活きが良いものだったか?
衣服も纏わず、元気に飛び跳ねる様子は。随分と可愛らしい。
寝台の方に向かう“彼女”は、まるで自分を誘っているかのようでニマニマと口元がニヤけてしまう。]
あっはは、そんな怖がる事無いやろ?
それとも人っぽくなっとる事に驚いてる?
まー、鱗あったら気持ち悪い思うけども。あ、尾は消せんのじゃ
[ヘラヘラとしながら、近付くなの言葉には一切従わない。一歩、また一歩と恐れる事無く歩みを進めていった。
それもそのはず。彼女に今更反撃出来るとも思っていなかったからだ。]