― 回想:約束のとき ―
[Nルームで顔を合わせた際、彼はコクーンに目をやった。>>29
確認したいような、しかしそれが怖いような複雑な表情を浮かべたようにも見えたが、その内情をはかり知りえることは無い。
セルウィンのことを含めた懺悔を、スノウちゃんに零していたことなども、知る由もなく。
ただ彼の顔をみて、再度思い出されたのは……
あの時の約束。>>30
今となっては分かることもあるのだけれど……聞いたときは突拍子もない言葉に思えて、暫く目を瞬かせたのだったか。]
……宇宙へ?
[たっぷり数秒固まって。
思わず目を瞬かせ、不思議そうな声を出してしまったのは仕方がない事だろう。
自身の出自のせいで、宇宙が綺麗だとは、到底思えていなかったからの反応。
煌めく星々も、銀河も……心の底から"綺麗"と思えたことはなかったのだが……。]