― 夜明け ―[>>35運命の女神の天秤は、ディークへと傾いた。多勢に無勢。吸血され、意識が遠のくその刹那。掌に、暖かなぬくもりを感じた――…眠りに落ちる最期に見たのは、強い意志を感じさせる弟の眼差し] (これで、良かったのかもしれないな……)[裏切り者として残されるカレルの事は多少心配ではあったが……血に染まったその顔に、薄く、笑みを浮かべ。そのまま意識は闇の中へ――……*]