─ホテル・自室─
……すまない。僕も一緒に行けば良かったのだけど
今の僕では、あの場所に居るのは耐えられなかった
と判断した。
[ 約束通り彼女が来れば、ソファへと通し
温かい紅茶を淹れて、眼前に置く。
口にできる状態ではないかもしれないけれど。]
……ディーク君からの伝言だけれど。
『 会えて、良かった
笑っててほしかった
これ以上望むものなんてないと
思っていたはずなのに
君にまた会えて、もう少しだけ生きていたいと
思ってしまった、と。
そして──幸せだった。と>>4:386。』
彼は、最期の最期まで人のことばかり心配して。
……本当に彼らしかったよ。