逆に、手紙の内容が嘘であるのならば、ニコラスは姿を消してしまっているし、やはりこちらについても既にヨアヒムが死んでしまっているという事実が大きい。正直、内容の真偽について考える意味が薄い。
ニコラスが再び生きた状態で発見されて初めて、内容の真偽については考える価値が生まれてくると考える。
[やはりシモンの瞳を覗きこみながら、平常時の吐息のような声色で応える。
その後も、望まれたことについては応え、望まれなければただ談話室にとどまり続けただろうか。
時が進み、昼食時になって昼食の用意を望まれたならば手伝っただろう。**]