― 都市内 ―[街路樹に突っ込みながらも再び枝を蹴り、舞い上がる姿。それに感じたのは、言いようのない──眩しさ。ああ、と、一つ納得した事があったけど、それは一時飲み込んで]……『月』のカード、ボクに応えて。[代わりに零すのは、こんな呟き。応じるように、ポケットに入れた『月』のカードが淡い翡翠色の光を散らす]