― 回想:数か月前・クラタエグス砦 独房 ― そう言えるのなら、充分そうだな。[>>35傭兵の言葉に、見張りの兵に指示を出す。戸惑いつつも兵は水を汲みに向かい。後に残されたのは、傭兵と自分。] 今、水を運ぶよう言った。少し待っていろ。 ……傭兵とは。皆、お前のように構えている物なのか?[傭兵とは言え、将。海精軍には、彼に手痛い犠牲を負わされた隊も多いと聴く。いつ自らの身に危機が及ぶかも解らぬこの状況下、随分な余裕だと、短い返答に首を傾げ。]