(>>39)
[フレデリカの表情が強張る様子を、ぼぅ、と眺めた。不審に見られれば、我に返ったろう。どうも、今日は集中力が散漫だ。]
中尉殿に伺ったけど、情報は開示して構わないとのこと。もう船が来るだろうけど、民間人には、危険な場所に足を踏み入れないよう、念を押さないと…
[そう言いながら、フレデリカの準備してくれた朝食に口をつける。味がないのは、自分の徒労の為だろう。呑み込むように食事を続ける。無自覚の悪意、敵意、そのようなものが、制止掛ける機会が多い分だけ、ゾフィヤを摩耗させていた。]
[どうにか食事を呑み下し終わると、立ち上がり]
ごめんなさい、後片付けをお願いしていいかしら。わたしは、港を見に行きます。
ユーリエさんのことは、あなたの判断で話して貰って構わないわ。