― 回想:第2エリア通路 セルウィンと ―
ああ、そうね……よく分からないわよね。
私、花屋やってるのだけれど、
その延長で薬草も育ててるのよ。
[凄い!と、感心する様は素直で、当時の自分と比較してくすりと笑った。
ドラマみたいでかっこいいと言われたら……まぁ悪い気はせず。
少し照れくさい気分になって、頬を掻いた。]
薬草育ててたら……まぁ成り行きでね。
花屋兼薬屋って思ってくれてればいいわ。
無事避難できたら、遊びにいらっしゃいよ。
あはは、流石に船暮らしが長いもの。
迷ったりはしないけど……ちょっと複雑よね。
[花屋には薬を置いてあるのか!!みたいな、すげーって顔>>6 をされたから、慌てて訂正を入れる。
この子の常識がイレギュラーな花屋で固定されては困るから。
それ以降視線を感じたものの、特に意を介さず。
筋肉ムキムキってわけでもなさそう……などと思われていることは知らない。
観察されれば、土や肥料の運搬で筋肉は付いているが、軍人のそれではないと分かるだろう。
……実は脱いだら凄いのよ?……なんていってみたいものだ。
もし聞かれれば、避難誘導が関の山、扱えてこのナイフくらいかな、と腰に差したナイフを指して、答えるだろうね。]