[続いて聞こえたその言葉>>27は、先生に向け呟かれたのでしょうか。
隣にいた私にもしっかりと聞こえ、同時にそれは私の過去のスイッチを引き出すには十分過ぎるもので。]
……やめて下さい。
そんな……そんなこと……。
[自然と体がぶるぶると震えていました。
――大事な人の姿をしていたとしたら、例え相手が人狼だったとしても。
躊躇もせず簡単に殺せるほど、人間は単純な生き物ではないですから。
頭では分かっていても、時に理性と感情は釣り合わないものですから。
暫くの間私は下を向き、でもその場を離れることはせず、先生の回復を待つことにしました。
同時にダーフィトにも「しっかり休んで下さい」と、口を酸っぱくさせていたことでしょう。*]