― 世界樹の枝の上 ―
選択肢無しとか、横暴だよっ!
[ 常日頃、元気ではあっても決して怒りっぽくはないウェルシュが、ここまで激高するのは珍しい事だった。
小さな傷をつけてしまっただけで、後悔と胸の痛みに泣きそうだった相手と全力でぶつかれなどと強制される事は、それだけ彼にとって、納得いかない命だったのだ ]
『でも仕方ないんじゃなーい?現にウェルは未熟者だし、星司だって、まだすっかり戦いに慣れたわけじゃないでしょ?ちゃんとお互いの力を引き出さないと...死んじゃうわよ?』
う...
[ やっぱり無情な妖精の言葉はしかし、しっかり真理を突いていて、更には星司の常に変わらぬ前向きな態度>>43 ]