―昼→夕方―
[レトの事は気になりつつも、自分が追えば更にこじれてしまいそうで一歩を踏み出せなかった。
そうすれば、外に出る気も今日は起きず、ロー・シェン>>24やファミル>>28と共に布団を敷いたり、日干ししたりするのを手伝った。
その後は薪を割るロー・シェンやお風呂に入ると言うファミルと別れて裏庭で気を落ち着かせるべく笛を吹き鳴らしたか。
といってもいつもの横笛ではなく葉っぱで作った笛なので響きは悪い、けれど今は素朴な音の方が聞きたかった。
一通り落ち着けばリビングへと戻る。そこにはソファで微睡むファミルがいただろうか。>>36
そのいとけない様子に緊張が緩んだ。風邪をひかないように毛布をふわりとかける。そうして、光に踊るその白金の髪を起こさないように何度か梳いただろう。
暫くの間そうしていたが、夕食をつくるべくキッチンへと立ち入った。そこには既にルートヴィヒもいたかもしれない。>>32]