それと、ギデオン様。
この作戦ですと、細かく隊を分ける必要がありましょう。
兵役中の割合が高い隊も出来ましょうが、その場合は彼らから率いる者を選出した方が連携も取りやすいかと。
幸い、今回派遣されてきた中には良い働きをしてくれそうな者達が居りますし。
[王弟に進言したのは、部隊を率いる人選について。
義勇兵達からの不安が広まっていた中、いち早く己の言に反応して周囲へと声かけしていた顔を思い浮かべて微かに笑う。
何度か社交の場で会った際には年相応のか弱さが見えた少年だったが、随分と頼もしく変わられたものだ。
彼が己にどんな感情を重ねているかなど知る由も無いが──あの一幕だけでも、良い長の器が出来ていると判じられたから]
こうと決まれば時間が惜しい。
うるさがたに早く話を通してしまいましょう。
[話すべきはまだあるだろうが、後は軍議を通して決めようと促した*]