人狼物語−薔薇の下国

502 温室世界の住人たち


占い師 リヒャルト

[ そのリングは、二つ揃って、ずっと占い師の手元にある。けれどいつから持っていたのかを、彼自身覚えていない。
一方のリングが最初から透明だったのかどうかも......... ]

『忘れちゃったんだよねえ』

[ 以前、問わず語りに、そんな風に...やっぱり笑って言ったのを、ヴェルナーは覚えているだろう ]

『だけどなんだか大事な気がするから捨てられないんだ、綺麗だからいいよね』

[ 忘れた事を、思い悩むという風でもなく、それでもどこか愛おしそうに、透明なリングを指先で撫でていたことも ]

(44) 2018/06/21(Thu) 02:20:32

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