俺は、クレステッド・フォラータ。 えっと……よろしく、な![大気震わせる声を持って、名を告げる。今までとは違う息子の様子に、父が僅かに目を細めていたのにはやはり、気付く事はなく。その後、宰相の許を辞し、帰途について。その途中、宰相に太刀を預け、この地に留まる事になった事を改めて告げられた。自由な旅暮らしに馴染んだ息子がそれをどう受け止めるか、父は案じていたらしい──が]