―前夜・自室―
[同室の子達はすでに眠りに落ちているだろう。
安らかな寝息が聞こえてくる。
明日も早いのに、いまだ眠れないでいる。
船が被弾した後から、寝つきが悪くなっているためである。
その為に、枕の下に隠している手紙を引っ張り出し暗闇の中手探りで中身を見つめる。
もちろん、手元の明かりをつけていないため、字など読めるはずもない。
それでも、そこに書かれている内容は、暗記するほど読んでいるために覚えてしまっている]
【あなたが乗る船である事件が起きます。
その時、我らに協力していただければ、あなたが知りたがっているあなたの兄の死の真相を教えましょう】