『 あんまりに戦場が退屈なのでな。
ついカッ飛ばしたら広島にいた! よくあることだ!
そうしたら、蟲が沸いてるじゃないか。来たついでに掃討して行くので、君も私を援護したまえ。 』
[ そのおどけた言い方に、僕はつい笑ってしまう。 ]
大阪からここまで?
ずいぶん派手にカッ飛ばしましたね。
あれだけ戦果をあげた後では、燃料も残り少なかったでしょうに。
『 はっはっは!
燃料のことは気にしなくていい!
君のことを心配して来た訳ではないし、君と無理にコンビを組もうと言うわけでもない。>>0:320
ただ、たまたま同じ戦場で背中合わせになるだけだ。
よくあることだろう? 』
[ 先輩のいい男っぷりにちょっとうるっとしながら、
僕は頷いた。 ]