[こちらも、もはや少年とは呼べない齢になっているから、他人の空似だとシラを切ることもできよう。けれど、] あの人に、そんなツれないことしたくないってのが、おれの素直な気持ちなんだよな。[あの頃はまだ身辺にいなかったオートマタのワァズに聞かせるようにつぶやき、クレメンスの方へ顔を向けるとニッコリ笑ってみせた。*]