― 異界門 ―[覆われていた視界が急に開ける。さわりと肌を撫でていく風。自分が今、外に居ることが知れた]……… な、に[広がる景色は今まで居た場所とはまるで異なるもの。桜の花弁と良い、理解出来ぬ現象にナネッテは座り込んだまま困惑の色を浮かべた]なんなの、ここ[混乱のあまり零れる声はいつもと異なり弱々しい]