[丘にでも連れてってやる、との言葉>>40に、表情はパッと明るくなる。作戦成功、とばかりニコリと笑って見せた。]
ふふ、やった。
[小さく言えば、椅子に座り手を合わせる──と自分が言う前にいただきます、と聞こえ、一瞬驚き、そして目を細めた。普段は紅茶なのだけれど。何故か今日は彼と同じものが飲みたくなったのだ。カップを包むように持てば、ほんの一口口を付ける。いつもとは違うほろ苦さが身体に沁みた。]
そうね、店の前は先にしてしまわないと。
[お店が開けられない。ツィスカちゃんが来るかもしれないし…と手伝いを買って出てくれた少女の顔が浮かぶ。
変わらない日常に何故かとても新鮮さを感じる。]