──公国側、前進拠点──[何事かを首肯した兵が部屋の前を離れ行く。嬉しくない出来事がまた来た予感に声をかけてより挟む沈黙は短く]>>20────、[齎されれた死者の名前に胃を剣の柄で殴られたように顔を顰めた。]フレデリカ・ファロンが、か。[横目に奥に流す視線はディークの部屋に向けられる。わざわざはっきりと確認をとったこともないが、見ていれば察せられる範囲のものだ。けれど、ディークはここから動けまい。視線をこれから報告に行こうとしていたドアに送り、]