― 回想:花屋 ―
["だんでぃ"がつるつる頭だと認識されているとは知らなかったのだろう。
つるつるソマリになりかけた彼の顔はちょっと見物だったっけ……。
女性もののカツラをプレゼントしようかなんて考えていたことを知れば>>28、腹筋崩壊どころの話ではなかったけれど。
多分ジョニーは喜んで受け取るだろうから。
ソマリが自分から距離を置こうとしたことには気付かず。
ありがとうと言った自分に、笑った内側で辛さを感じていたことにも気づかず。
けれど、そんな意図のあった言葉>>28にも、安堵したのは事実。
それはきっと、優しさからくる回避行動の一種であったからで。
彼の目、表情、……なによりその存在が自分を落ち着かせてくれたのだと思う。]