[別働隊として動いていたハインリヒの部隊も連絡を受けて本体に合流した。砦に対して逃げてはちょっかいをかけ、というからかうような攻撃を繰り返していたこの隊は、未だ活力が有り余っている態だった。先遣隊の潰走とガートルートの死亡を聞くとさすがに意気消沈した様子になったが、王府軍に対してこの雪辱果たすべしと気焔を上げる。また、この部隊は進軍の途上、火山にて解放軍が切望していたものを入手していた。───硫黄である。]