人狼物語−薔薇の下国

272 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサ


中学三年手芸部 シェイ

[胸にひびくは、悲しいまでに優しく透き通るような歌声。
 自然と零れてくる雫]

 ……シグルドさん……あれは、図書室の司書さん……?

[上級ディアボロス対峙のとき、率先して皆を纏め、危険な囮役まで勤めた勇者のような青年。
 彼が脱落させられたのか……]

(僕には、何もない……? ……そんな)

 なんで、そんな悲しいこと言うんだよ……
 シグルドさんは、私達みんなのこと、護ってくれたのに。

[ぐし、と涙を拭い、顔を上げる。]

 ……私達は消えちゃ、いけない。
 生きることが……シグルドさんが“護る”ことにつながるんだ。

(43) 2014/11/16(Sun) 19:26:55

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