[苦笑しながら手渡したのは、雨避けのコート。送って行こうと扉を開けたが、道の向こうにパメラが見えて(カタリナは気付いていないようだったが)、…そのまま、カタリナを送り出した。パメラはアルビンと帰ったはずだった。だからまさか一人とは思わなくて、――まだそこにアルビンがいるんじゃないかって。思うだろう?普通は。…見たくなかったんだ。パメラとアルビンが仲良く歩いているところなんて。]