…また会おう。いつか、海風が誘う先で。[笑みめいた淡い瞳を映し込むと燈黄色が柔らかく細まった。次に会う其の時は、こんな涙の跡を擦った顔ではなく。強く前を向いたもので在ろう。この、路別れる戦友《とも》に、自分は、かく生きてきたのだと――示したいから。*]