――医務室――
[医務室に無事着くと空いているベッドに先生を休ませ。
私が包帯を取り出す前に、ダーフィトが手早く処置をして下さいました。
ただしその巻き方は歪で、見ているだけで巻き直したい衝動に駆られ仕方がなかったのですが、彼の思いと労力を無碍にしたくなかったので、そのまま何も言わずに見守っていました。]
ありがとうございました……。
ダーフィトが居てくれて良かったです。
私一人だったらどうして良いのかわからず、パニックになっていたと思います。
[改めてダーフィトに感謝の意を込め、何度も頭を下げました。
サロンの防衛に成功したことも、連絡を入れようと思っていたものの、結局伝えることは出来ずに居て。
改めて私の無力さを、肌で感じることになりました。
一方ダーフィトの様子は力無いように見え、ぼそっと呟かれた「お疲れ」の言葉は>>26小さく、でもしっかりと聞き取ることは出来ました。]