[いつも自分の料理に花を添えてくれるカタリナ。
口には出さないが、もう立派な料理人だ。
彼女さえよければ――……いや、やめておこう。こんなものは、一方的な押し付けだ。
けれどそれはそれとして、]
いつかは、可愛らしい花嫁になって欲しいね。
[花を蒔く子どもだった彼女も、いずれは蒔かれる側となるのだろう。
村へ戻ってきたときの姿を思えば、殊更幸せを願わずにいられない。
花婿は、この村に居る誰かなのだろうか、それとも。
その時の子ども役は、リーザだろうか。
考えて、口元を綻ばせた。]