―0日目・PM8:00・中庭―
父上に?
はは……あの人、手加減を知らないから。さぞ酷い目に遭っただろう。
[まさか飛び出すとは思わなかった人物>>41にうっかり苦笑が漏れ出た。自分にとっても第一の師である人の厳しさはよく知っているから、浮かぶのは共感めいた感情だ。控えた召喚獣を見る目にも似たものが混ざる。
重く深い溜息へは肩をすくめて応じる。自分の可能性を知らなかった頃の話とはいえ少しばかりこそばゆい]
必要かどうかじゃあなくて、使いたいか否かが基準だった頃の話だよ。
さすがに今では弁えているさ。俺に必要なのはそっちじゃないってな。
[普段は剣を佩いている腰に触れようとした手が空を切った。空いた手をひらりと翻す]