のぉぉぉおぉぉぉ! 待ってぇ!
せっかく会えたのにぃぃぃぃい!!
[森の中、枝に揺られて小物が喚き続ける。
細めの枝でぐるぐる巻の状態のままうつ伏せだと言うのによくもまあ叫べるものだ。
あのとき、あの女を目があって>>21>>22、小物は駆け寄ろうとしたのだが、吾に騙されて乗ったという経緯が経緯であったからだろうか。
途中下車は許されなかったのである。
それにしても小物はうるさい、そして面倒くさい。
周りの木々もちょっと扱いづらそうにしているように見えるが、気の所為ではないだろう]
ひどい、酷あれが招かれてるのは吾らが向かう場所か?
[まだなにか言いたげである小物の言葉を遮って、吾が木々に声をかければ肯定との意が返ってきた]