人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


技官 カサンドラ

― 烏の止まり木の歴史 ―

[時はシュヴァルベに士官学校ができる前に遡る――]

[和平を為した皇帝は、若者の為の学び舎にて良き教師となる人材を探しており――]

[変わり者の商家の三男坊が手をあげた。帝国の人間で、技術者でありながら、公国の技術にはちきれんばかりの興味があったもの。
 彼は商家の家名を棄て、知恵ある鳥の止り木と自ら称した。
 彼はそのまま初の公国留学者となり、士官学校建校時の「科学技術」の担当教官となった。
 その後、息子のモーリッツもまた「科学技術」の担当を受け継ぐも――モーリッツは亡き妻との間に1人の子供を残すことはなかった。

 娘以上に年離れた公国の娘を引き取ったのは――
 「彼女」が、嘗て父親が留学中に世話になった銃匠の孫だと察していたのかもしれなかった]

(43) 2013/06/15(Sat) 01:57:15

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