[交わすやり取りはいつもの如くと言えるもの。それが済んだ後、副官が駆けて行くのを見送って]ほいじゃ、ま。行くとしますか、ねぃ。[身支度──と言っても、休息時は外している手甲を身に着け、太刀を背に追う程度のものだが──を整えた後。風は緩い凪から流れをゆるり、変えてゆく──戦場の暴風《いくさばのシュトゥルムヴィント》へと。*]