―0日目・AM11:15・バルコニー―
じゃあ同期だね。
……ああ、そうだ。手紙を出しに来たんだ。誰にも言わずに出てきちゃったからさ。
[声を掛けた相手>>32が分かりやすく驚くのを見れば満足げに微笑んだ。何事も最初が肝心とは言うけれど、無難で印象の良い挨拶なんてつまらないことはしたくない。
けれど、今は悪戯より優先する用事があるのを相手からの質問で思い出すと、右手に握っていた紙飛行機をバルコニーから宙へと投げ飛ばす。ぴっ、と口笛を鳴らせば紙飛行機は一羽の鳥となり、無事に羽ばたいて行くのを見送ってから相手に視線を戻して]
……僕の身体、どこか変?
[こちらを観察するような視線には気付いていた。何か気になるところでもあるのかと、首を傾げて]