ああ……近衛の方から、来てくれたのか。
ありがとう、助かるよ。
[さすがに、近衛を一人も連れずに行くのはまずいか、と思いつつ。
行く先が行く先だけに、近衛隊の自発に任せていた、というのは表には出さず]
……ソロンゴ……というと、ああ、彼の。
あちらは、息災にしているかな?
[彼女の兄には色々と世話になっていた。
とはいえ、最近は顔を合わせる機会もなく、問う声音には懐かしさのようなものが滲む]
なに、若輩と言うならぼくも同じだ。
こちらこそ、よろしく頼むよ。
[緊張を帯びたジルとは対照的に気さくな口調でさらりと告げ、それから]