ま、呼び方は如何様にでも。 我《オレ》を呼んでいるとわかれば問題はない。[呼び方は本当に気にしない──否、一つだけ呼ばれるのを厭う愛称もあるがわざわざ触れる事はなく] おっと、こちらの名も知られていたか。 ま、我《オレ》も色々と珍しいと言われているからな。[魔界に存在するどの有翼族とも異なる翼の彩。それと、光と風を合わせた幻燈さながらの魔術を用いる、という点で色々と目立っているという自覚はある。だからと言って、何かするわけでもないのだが] まあ、あんたは印象つきやすいだろうからな……。[何を持ってそう判断したかは触れぬまま、ぽつり、落としたのはそんな呟き。*]