人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


老将 チャールズ

― マーチェス平原 ―

[当時、戦場は混戦…というよりは、乱戦の様相を呈していた。
反乱軍と称される独立軍の自由自在な、正規軍からしてみれば型破りな運用に正規軍、即ち反乱を制圧に赴いた辺境伯軍は陣を乱され、些か統制を欠いた状態にあったのだ。

ゆえにその邂逅は、ある程度の幸運に助けられた偶然であり、また、狙って仕組まれた必然でもあった───少なくとも”探した”側にとっては、ただの偶然であったはずがない。]


 アルブレヒト・ノイアー殿。


[少数を連れた敵の首魁に、こちらも少数を連れた反乱の将からの声が投げ掛けられると、辺りは緊張に包まれた。
殺気立って周囲の者らが双方武器を構える。弓はない。
けれど声をかけた方、それにかけられた方はどちらもすぐに武器を構えることをせず、相手を確かめるようにじっと互いを見据えていた。]

(43) 2016/02/11(Thu) 04:44:01

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