[無意識に首から提げた赤翡翠の首飾りに触れる。
赤翡翠の両隣には白みがかった管型の水晶と黒みの強い杉石が、交互に三つずつ黒い革紐に連なっている。
掌に収まる程度の大きさの翡翠のひやりとした感触は手によく馴染んだ。]
悪いモノなら調伏するけど…、神サマだもんね。
[そっと息をついて離した。
‘彼’が一緒にいるのは、彼女の実家が神社だからだろうか。
修学旅行にまで付いて来るなんて、余程大切にされているらしい。
だけどその所為で電波系とか不思議ちゃんとか言われているクラスメートにひっそりと同情した。**]