……そうか、最期まで…人間だったんだな。 守れなくて……ごめん、なさい…。 信じさせてくれて、ありがとう。 [ 血の海>>6:190の中の彼の銀色の髪を、 震える指先で、そっと撫で。 獣の爪と化した手を――… 彼と同じ、ガルーを宿す、まだ辛うじて人間の掌で、 ぎゅっと握る。 彼が最期に、私に、ごめんね、とありがとう。 そして、生きるんだよ、と 残してくれたことは知りえずとも>>6:195.]