人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天の子 マレンマ

[爆風の名残が消えるころ、
耐え抜いた黄金球は澄んだ音を残して砕け、
御子の身体はふらりと落下を始めた。

深く意識繋げた十二対と勇魚の受けた衝撃に、
まともに受けた御子の精神が、耐えられなかったのだ。

昏睡に陥った天の子は、上がってくる天使の群れの間をすり抜け、
遙かな地表へ向けて、石のように落下していく。
その上から、身体の半分以上を失った勇魚もまた、
緩やかに漂い落ちるように、高度を下げていった。**]

(42) 2017/11/12(Sun) 18:01:49

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