― 捕虜交換後 ―
[ 名を呼ぶ声>>34に、確かに意の通じた事を知り、彼は剣を収め、馬を降りると、地に降りた竜の傍まで歩み寄る ]
じっとしてらんねーのは、俺も同じだ。
肝心な時に、何も出来なかったのもな。
[ 彼自身は今日まで、傷ついたキアラのことも、リーゼロッテのことも、知る事すら出来ずにいたのだ。その事への悔いは、余るほどに有る ]
けどな…俺にはリーゼロッテの気持ちも、ちったあ判るんだ。自分が居なくなったせいで、仲間がどんなに心配してるか、とか、自分のせいで無茶するやつがいるんじゃねえか、とか…
きっと…お前の事は特にな、胸が潰れるくらい心配してるんじゃねえか?
[ 実感のこもりまくった言葉は、レトの顔を上げさせることは出来たろうか? ]