[もうひとつの報告にはゆるりと首を傾げる。ウルケル軍所属の巡洋艦2と、敵巡洋艦3の戦闘あり。両巡洋艦、損害あり。男は顎に手をあて、巡洋艦の特徴を聞く。] 一艦はヴァイだな。――もう一艦は分からん。どっから持って来たんだ?[そして、敵艦の報告には。] ……雷母の護衛についてた奴だろ。 大破してんのか?[王道と、教科書にあるような動きをしてきた巡洋艦。どのような指揮官が乗っていたのか、ふと興味がわく。だが、それを考える前に、男は次の指示を出していた。]