………[本当の事を言うのなら、白い服に血まみれの将兵は確かに恐ろしく映るであろうことも理解していた。理性ではわかっていても、感情がついてこない類の恐怖であろうことも。ただ、自分自身がノトカー個人が返り血を浴びた姿も、敵の首を刎ね駆け抜ける姿も、恐怖の対象として認識していないだけなのだ。]