人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法教師 ロヴィン

[ そこまで考えて苦笑が浮かぶ。 ]

全く、相変わらずの貧乏籤だ。

[ ぼやきながらも、男は動き出す。

まずは、川の上流に岩と材木を積み上げた堰を作り水を溜めておく。ロンリコ方面からデメララへ至るには、必ず渡河が必要だから、そのタイミングで溜めた水を解き放てば人工の土砂崩れが押し寄せてくるという仕組み。

更にデメララ手前の街道を塞ぐ形で、魔法で広く深い穴を掘り、穴底に枯れ枝の櫓を組む。溝の上を、踏めば崩れる程に作った土の蓋で覆えば、巨大な落とし穴の出来上がりだ。蓋の強度は魔法で調節可能だから、帝国軍の到達前に崩れる心配も無い。

落とし穴に嵌ったとしても超人兵の力であれば這い上がる事はできるかもしれないが、同時に魔法の炎を放って枯れ枝を燃やせば、煙と炎に巻かれ、容易には逃れられないだろう。 ]

(42) 2020/11/17(Tue) 02:49:59

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