選ばなかった方の道が正しかったのか、なんて。誰にもわからないものさ、リーゼロッテ。選んだ道を正しかったと思えるように、生きていくしかないんだ。私はそう思ってる。[もしも。己がこの国で貴族の娘として生きてきたのなら、今このときに果たして何ができただろうか。答えは浮かばず霧散するばかり。]