人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の族長 ガートルート

うむ、良い返事だ。
……"デンプヴォルフ狼を絞め殺すもの"、な。
お前には要らぬ名だ。これはおれが貰っていこう。

[破顔した男が、傷を合わせた掌を握る。
絡んだ指の間から光が溢れ出し、目映い輝きが向かい合う二人を包んでいく。

男の言葉に呼応したように、手首に伝った赤い雫が浮き上がり、宙に文字を描いた。
"Dempwolff"と綴ったそれを、空いた左手で握り潰して。砕けた文字は地に落ち、新たな花を咲かす。緋色の草原は、今や二人の放つ青銀と琥珀の光に照らされていた。]

(42) 2015/10/06(Tue) 00:08:38

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