現の生を終えた魂が向かう場所…。[冥界の説明を聞き、私は視線を冥狐へと向けたままに腰に佩いた雷霆丸に手を当てた。冥界とは、名が違うだけで黄泉の国と同じものなのだろうか。同じであるならば、冥狐が私のことを知っていたと言うのも道理なのかも知れない。シンシャ王国に於いて、軍部総司令官となる者は総じて黄泉の国と関わりを持つことになるのだから]