[其処は、どうやら舞踏会を行う広間のようで。西洋風の装飾の施されタその空間は、中々に豪勢ダ。
視線を上に持ち上げれば、そこに吊り下げられていルのは硝子製の豪華ナ
……閉じ込められタのカ?困っタな……、こんな事ナら、来ルんじゃあ無カっタ。
[悪態ト共に飛び出タのは、小さナ舌打ち。她の前で舌を打ってシまっタ事に気付けば少々バツの悪い表情を浮カべルものの、誤魔化すように肩を竦めテ見せるダけダ。
……この状況で、腕の中の女神は果タしテどんナ表情をシていたダろう。普通の幼子のように、怯えテいたダろうカ――それトも。
そうしテ、目の前にあル大階段にちらりと視線を寄越シ。伺うように她へト視線を戻シ、她ガ許すのナらばその階段を登っテ行っタ事ダろう。]